あの人がこう言ってたには2種類ある
・あの人があなたの悪口を言っていた
・あの人があなたのことを褒めていた
みんなが幸せになるのは、絶対的に後者である。
実は最近まで、このことについてあまり深く考えたことはなかったが、最近ちょっとモヤっとする出来事があった。
告げ口事件
私には以前一緒に働いていた後輩がいる。
1つ年下の彼女は、真面目で頭が良いとても素敵な女性だ。
仕事にも子育てにも全力投球で、いつも頑張っている彼女にbookdogは尊敬と憧れの気持ちを抱いてきた。
年に2回ほど食事に行っていた仲なのだが、ある食事の席で彼女がこう言った。
「ちょっと前に、bookdogさんの元夫の職場の人たちとタクシーで乗り合わせたんですけど、bookdogさんのことをすごく悪く言っていましたよ。何も知らないくせに、あることないこと酷いこと言うなんて・・・本当に悲しくなりました。」と、悪口の詳細を一生懸命教えてくれた。
それは、かなりショキングで屈辱的な内容であった。
一瞬、悪口を言っていたという人たちに腹を立てかけたが、思い直し、努めて冷静な口調で彼女に聞いた。
「それは事実じゃないと言ってくれたの?」
すると彼女は「ちょっと言える雰囲気じゃなくて・・・。」と決まり悪そうに笑った。
その後も普通に会話をし、何事もなかったように「またね!」と言って別れたが、帰ってからも何だか胸がざわつく。
まったく見ず知らずの人がタクシーに乗り合わせるなんて、まずない。
一緒に飲みに行った。もしくはもともと知り合いであると考えるのが自然である。
自分の友人が無責任な噂話をされているのを聞いて否定しないばかりでなく、それをわざわざ教えてくるというのはちょっと危険だな。
世界中の人に好かれようなんて思ってもいないので、悪口を言われる分には全然気にしない。
けれど、それは私の知らないところで言われている分には。ということだ。
実際聞かされると、やっぱりいい気分はしない。
その発言に憤慨したのならばその場で否定してくれるだろうし、本当に私のことを思うのなら、その場で否定し私には何も言わないだろう。
100歩譲って、彼女の行動は親切心からくるものだったとしても、彼女が黙っていれば私は不快な思いをせずに済んだのだ。
それ以前に、彼女が語った話がすべて事実だという保証もない。
昔は間接的に悪口を聞かされると、ただただ打ちのめされた気持ちになったものだが、悪口をわざわざ伝えてくる人の方が信用ならないということがよくわかった。