2人の男が、余命幾ばくもない病だと診断された。
1人は孤独で皮肉屋の大金持ちエドワード。もう1人は家族に愛される善良な男カーター。
死の淵で偶然出会った正反対の彼らであったが、人生でやり残したこと、やってみたいことを「棺桶リスト」に書き出して自家用ジェットで旅に出る…。
いい人丸出しすぎてどぅどぅい(ズルい)!!!←ボールドのCMの小倉優子
死を目前にした2人の男の旅
北極・アフリカ・エジプト・インド・ヒマラヤ・香港…。
お金に糸目をつけず、片っ端からやりたいことに挑戦する2人。
スカイダイビング、ライオン狩り、TATOO・・・。
彼らの旅が続き棺桶リストが1つづつ達成されるにつれ、彼らの友情は深まり、残された命の灯火も小さくなっていく。
時々投げかけられるカーターの哲学的な言葉、様々な宗教の死への考え方を通し、観る人に死生観を問う深い作品。
ピラミッドをの上で2人が語り合うシーンが心に残る。
夕日に照らされた荘厳な雰囲気のピラミッドが、息をのむほど美しかった。
古代エジプト人たちは、死んだ後の魂は天国の門の前で神様に二つの質問をされると信じていた。
人生に喜びを見いだしたか?
他者に喜びをもたらしたか?
恐らく、カーターは前者がNoで後者はYes。エドワードは前者がYesで後者がNo。
二人はその後も旅を続けるが、この時の質問が二人の心のどこかにずっと残っていたのだろう。
楽しく贅沢な経験をすることへの欲求は徐々に収まり、二人は自分たちの心が求めるものに気づき始める。
幸福とは持ち物や金銀に宿るものではない。
魂のなかに宿るものだ
Happiness resides not in possessions,
and not in gold.
Happiness dwells in the soul.
ーデモクリトスー
人間って結局はそういう生き物なんだろうな。
最後に残された人生の課題と向き合うために二人は帰国する。
カーターが家族に温かく出迎えられる一方で、エドワードは孤独の中、自分が思い残したものは何なのかハッキリと自覚する。
過去の行いを悔いているエドワードは、愛する者に拒絶される恐怖と不安でなかなか素直になれない。
彼が勇気を出して一歩踏み出した時、「世界一の美女にキスをする」という願いは、思いがけない方法で叶えられる。
ここで涙腺が崩壊。
死後に二人の「棺桶リスト」の最後の1つが達成されるのもグッと来る。
この映画が良すぎたから、これをベースに作られた同タイトルの邦画は観ないつもり
THE BUCKET LIST
2007年 America
directed by Robert Reiner / born in 1947
スタンドバイミーの監督としておなじみ。
